-Whale Boy-③
ホエールボーイ3
中学時代編
そして、藤沢は
1着で、ゴールした。
タイムは、7分10秒
自己記録更新だった。
C・D組でトップだ。
学年全体(女子)では、5位らしい。
藤沢は、自分自身でも、信じられなかった。
「わ、私本当にクラストップなの…」
余りの嬉しさに、
体全体が震えていた。
「藤沢さん、本当に速くなったね。」
「やっぱり陸上部は違うね。」
「速くなるコツとか教えてくれない?」
授業終了後
クラスの女子が、
藤沢の所へ駆け寄った。
「藤沢さん本当に毎日クラブ頑張ってるもんねぇ…」
「大和さんに乗っていじわるして、ゴメン。」
「良いよ。良いよ。全然気にしとらんからさ。」
藤沢は笑って応えた。
「ねぇねぇ、藤沢さんって広島から転校してきたんだよねぇ。」
「あたし、小学校の修学旅行で広島行ったよ。」
「広島って、海に浮いてる鳥居あるよね。」
「厳島神社の事かねぇ。宮島は本当に良い所だよ。ホント、夕焼け空が綺麗で。」
「さすが藤沢さん。詳しい~」
「他に有名な場所とかある?」
「今日お弁当一緒に食べよ~」
思えば藤沢は、春己とユウ以外に、友達が居なかった。
入学即座に、体育の時間に、いじめの標的にされ、毎日辛い思いをした。
しかし今
クラス全体が、藤沢の努力に驚嘆したのだ。
藤沢は変われたのだ。
「陸上」という
スポーツを通じて。
しかし、努力家の、藤沢はこれで満足はしていないだろう。
更なる向上心を抱き これから約2年間陸上に励んでいくだろう。
「よかったな。藤沢さん。」
「あっ、森戸君!」
「藤沢さん本当に良かったよ。フォームも綺麗だった。」
「森戸君と大竹君のおかげだよ!」
「本当にありがとうね。」
春己は顔が真っ赤になった。
春己自身あまり、人に感謝される事がなかったし、まして女の子に感謝されるなんて、1度も無かったから、照れくさかった。
「あれ、どーしたん?顔真っ赤だよ。」
「な、何でも無いよあ、いけね。愛人に用事あったんだ。」
春己はあわてて、走って行った。
「…ありがと!森戸君」
1着で、ゴールした。
タイムは、7分10秒
自己記録更新だった。
C・D組でトップだ。
学年全体(女子)では、5位らしい。
藤沢は、自分自身でも、信じられなかった。
「わ、私本当にクラストップなの…」
余りの嬉しさに、
体全体が震えていた。
「藤沢さん、本当に速くなったね。」
「やっぱり陸上部は違うね。」
「速くなるコツとか教えてくれない?」
授業終了後
クラスの女子が、
藤沢の所へ駆け寄った。
「藤沢さん本当に毎日クラブ頑張ってるもんねぇ…」
「大和さんに乗っていじわるして、ゴメン。」
「良いよ。良いよ。全然気にしとらんからさ。」
藤沢は笑って応えた。
「ねぇねぇ、藤沢さんって広島から転校してきたんだよねぇ。」
「あたし、小学校の修学旅行で広島行ったよ。」
「広島って、海に浮いてる鳥居あるよね。」
「厳島神社の事かねぇ。宮島は本当に良い所だよ。ホント、夕焼け空が綺麗で。」
「さすが藤沢さん。詳しい~」
「他に有名な場所とかある?」
「今日お弁当一緒に食べよ~」
思えば藤沢は、春己とユウ以外に、友達が居なかった。
入学即座に、体育の時間に、いじめの標的にされ、毎日辛い思いをした。
しかし今
クラス全体が、藤沢の努力に驚嘆したのだ。
藤沢は変われたのだ。
「陸上」という
スポーツを通じて。
しかし、努力家の、藤沢はこれで満足はしていないだろう。
更なる向上心を抱き これから約2年間陸上に励んでいくだろう。
「よかったな。藤沢さん。」
「あっ、森戸君!」
「藤沢さん本当に良かったよ。フォームも綺麗だった。」
「森戸君と大竹君のおかげだよ!」
「本当にありがとうね。」
春己は顔が真っ赤になった。
春己自身あまり、人に感謝される事がなかったし、まして女の子に感謝されるなんて、1度も無かったから、照れくさかった。
「あれ、どーしたん?顔真っ赤だよ。」
「な、何でも無いよあ、いけね。愛人に用事あったんだ。」
春己はあわてて、走って行った。
「…ありがと!森戸君」