-Whale Boy-③ ホエールボーイ3 中学時代編
-昼休み-

1年D組教室

窓際の席で、春己と小山内は、昼食を採っていた。

「愛人。水泳部はどう。」

「正直微妙。活動週2やし。俺毎日やっちゃん家行ってるわ。」

「薬師寺か…」

「あ、そうだ。」
小山内が、何かを思い出したような、素振りをした。

「あのさ、四味居るやんか。」

「四味…」

「あいつ科学技術部辞めたらしいよ。」
「え~何で~理由聞きたい~」

春己は興味津々だ。
「学校ん前のサンクスあるやんか。あいつあそこで、万引きしたらしい。」

「万引きかぁ…」

「それも、チロル1個」

その瞬間、春己は、 我を忘れて小山内と一緒に笑った。

「ホント馬鹿だな~四味は。」

< 89 / 203 >

この作品をシェア

pagetop