愛の言葉~俺は君に恋をする~【短】
亜矢が、何にも言わなくなった。
しまった。いじめ過ぎたか…?
恐る恐る、亜矢の顔を見る。
そしてがばっと起き上がって、目を見開く。
「マジごめん!!泣くのとかなし!!」
亜矢の目からは大粒の涙が溢れて、俺は焦りを隠せなかった。
そう思ってももう遅い。酔いに任せて口がすべった。
努力が水の泡ってまさに、俺の為にあるような言葉だ。
そんな泣くほど嫌だったのか。
俺、かなり彼女にひどい事したみたいだ。
亜矢は離された手で顔を覆う。
「馬鹿…見ないでよ…」
か細い声に、俺の心臓は鷲掴みにされたように、ひどく傷んだ。