愛の言葉~俺は君に恋をする~【短】
その時、やっと悠斗の様子がいつもと違う事に気がついた。
「悠斗…お酒…?」
「…あぁ。ちょっとな」
「悠斗、まだ未成年じゃないの!」
「…お前は俺の母親かって。全く融通きかねぇな…」
「…悠斗、お酒飲めるんだ…」
「亜矢は飲めそうもねーな」
「な…?馬鹿にしないでよ!カクテルくらいなら飲めるし!」
「カクテルなんてジュースみたいなもんだろ。てか亜矢だって未成年だろうが」
黙ってしまった私に、悠斗はふふんと勝ち誇った様に笑った。
「…ずいぶん余裕あるんだな。自分の置かれてる状況分かってんのかよ?」
…この人、絶対酔ってる…!
「ちょっと…!冗談やめてよ…!?」
「冗談なんかじゃねーし」
ちょっとため息をついて、言葉を続けた。
「駄目。もう待てねぇ」
彼の顔は、真顔だった。
「今すぐ、抱きたい」
悠斗は有無も言わさずに、私の唇を塞いだ。