エレベーター・ブルース
代わりに、スポットライトの光が、小気味よいリズムでRを押す僕を照らした。

僕は少しずつアレンジを加え、Rボタンをリズミカルに打ち続けた。


すると突然、

「ピンポーン」

エレベーターの音というより、クイズに正解したようなチャイム音が鳴った。
再び、エレベーターの照明が明るくなった。

しかもなんと、エレベーターが勝手に上昇を始めた。

そしてエレベーターは、ビルの中層で勝手に止まった。

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