キミがスキ
「まじで?」
「ほんと、ほんと。
ヘンな先生いっぱいいるよー。」
「授業中入れ歯とばしちゃった
先生とか。前の席のコすごい
なげいてた。」
「あとは給食のパンを
さらにおいしく!!とか言って
教室にトースター置く
先生とかね。」
「すげぇ!!」
「あとはねー。あ・・・・」
「・・・・なんかヘンな感じ。
咲山さんがとなりにいるのって」
「ちょっと夢みたい。」
「あっ・・//足の具合どう?」
「経過はいいよ。
リハビリもしまくってるし。
この調子でいけば
4月までには退院できるかもッて」
「・・・咲山さん。
桜南高受けるって言ってたよね?」
「あっでも・・・」
「じつは俺もそこになりそう。」
「小学校のときミニバスの
顧問だった先生が
いま桜南で教えててるらしくて」
「すげー尊敬できる人で。
いまでも会って話したり
するんだけど。」
「講専高の推薦取り消されたって言ったら誘ってくれたんだ。
受けてみないかって。」
「咲山さんと一瞬じゃん。
やったあ!!って思って。」
「・・・・・うん。」