キミがスキ



<つづいて
バスケット部の紹介です。>



「やっぱバスケ部でしょー。」



「好きなヒトと同じ部活。」



「なんて甘い響き。」



「ねー絵梨も入るっしょ?
彼氏もバスケやるんだし。」



「えーとあたしは・・・」




「絵梨ってもしかして、
昔、恭平となんかあったり
しないよねぇ」



「ないない!!」



「じゃあさ、あたし
狙っちゃっていいですか♪」



「がんばって。」









あたしには もう---。
口出しできる権利はない。



<つづいてバスケ部顧問の
茂木先生より一言どうぞ。>



「コモンもイイじゃん!!」




「みなさん!学校生活には
慣れましたか。
こんなことがありました。
その日は朝から大雪。
昇降口やグラウンドは雪の山。
そんなとき地元の方から
一本の電話が。」

「寒空の中、雪かきや
ゴミ拾いをしている
生徒たちがいました。」

「声をかけると
トレーニングになるので
なんてことないです。
そんな前向きな姿に
感動しました。」と・・・・

「そんな我がバスケ部員たちに
かこまれて、僕の想いは日々
強く増すばかりです。」

「未来ある君たちを
彼らのような輝いた目に
させてやりたい。
それが僕の使命なのだと!!」

「来れバスケ部。
青春の汁っ!」



「・・・・ん?」



「汁・・・?」






「・・・茂木先生。
汁じゃなくて(汗)かと・・」



「あ」



「あはははは。」



「ありえねーー!!」



「・・・なあ
あいつがコーチで
大丈夫なのか?」



「そ、尊敬できる人なんだよ!!」



「茂木先生っチラシも
汁になってますよ・・」






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