ほわいとちょこれいと



「はい、どうぞ。」

唇を離して生まれた空間に、ラッピング済みの可愛らしい箱を差し出す。

ラッピングのおかげで彼の顔は私からは見えない。

私の顔も、見えない。

彼は笑うと思ってた。

「なに、コレ?」なんて言いながら、笑うと思ってた…。


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