《短編》幼馴染のその後に
「…もぉ、全然痛くないってゆーか…。」
だけどあたしを無視して、地球は回る。
それと同じように、あたしを無視して話は進むわけで。
ボソッと言った言葉は、簡単に流されて。
『タケル!
美咲のこと、保健室まで連れてってあげなよ!』
「…ちょっ…!」
『了解。』
って、えぇ?!
『行ってらっしゃい♪』
だけど、そんなあたしを笑顔で見送るのが結衣で。
仕方なく、先を歩くタケルの後に続く。
本当に、最悪なことは続くものなのだと思った。
だって、突き指して痛くて。
保健委員はタケルで。
一緒に行くのを見送るのが結衣で。
それを言い出したのは七海で。
“何て友達思いなんだろう☆”
なんて思えるはずもなく。
見慣れすぎてる後姿が、今は息苦しい。
『…しかし、サボれてラッキーって感じ!』
「―――ッ!」
前を歩くタケルは、そう言って笑顔で振り返る。
だけど、突き指して喜ばれるなんて、ありえなくて。
何だか悲しくなった。
だけどあたしを無視して、地球は回る。
それと同じように、あたしを無視して話は進むわけで。
ボソッと言った言葉は、簡単に流されて。
『タケル!
美咲のこと、保健室まで連れてってあげなよ!』
「…ちょっ…!」
『了解。』
って、えぇ?!
『行ってらっしゃい♪』
だけど、そんなあたしを笑顔で見送るのが結衣で。
仕方なく、先を歩くタケルの後に続く。
本当に、最悪なことは続くものなのだと思った。
だって、突き指して痛くて。
保健委員はタケルで。
一緒に行くのを見送るのが結衣で。
それを言い出したのは七海で。
“何て友達思いなんだろう☆”
なんて思えるはずもなく。
見慣れすぎてる後姿が、今は息苦しい。
『…しかし、サボれてラッキーって感じ!』
「―――ッ!」
前を歩くタケルは、そう言って笑顔で振り返る。
だけど、突き指して喜ばれるなんて、ありえなくて。
何だか悲しくなった。