きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜
壱)夢

*夢の中のあなた

『生まれ変わってもまたお前を探し出すさ。だから泣くんじゃねぇよ。これはさよならじゃねぇ。また逢おうぜ。』




ピピピッ ピピピッ ピピピッ

「ん〜」


カチャッ
手を伸ばして目覚ましを止める。


カーテンの隙間から眩しい朝日が差し込んでくる・・・

「ふわぁ〜。またあの夢かぁ・・・誰なんやろなぁ?ま、いっか。」



岡本沙夜・高校3年生。
もうすぐ卒業式。



高校卒業したら、京都の大学に通うんだ。




京都の大学に合格してから毎晩見る夢・・・



とても懐かしくて愛しい声。



でも、誰だか分からない・・・



あなたは一体誰・・・?





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