きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜
ガラッ
「芹沢さん、失礼します。」
声がかかると同時に障子が開いた。
はっとして入口に目をやると、そこには・・・
「土方さん!」
物凄く怖い顔をした土方さんがいた。
「土方君。副長とは言え返事も待たずに局長の部屋に入るもんじゃねぇなぁ。」
先ほどより少し低い声で芹沢さんが言った。
「御無礼は承知の上です。ですが、筆頭局長ともあろう方が女中にまで手を出すのはいかがなものかと。」
土方さんも負けずに芹沢さんを睨み付けたまま言った。
「筆頭局長であるわしのやることに文句があるのか?」
芹沢さんは愛用の鉄扇で肩を叩きながら土方さんに凄む。
「文句などととんでもない。ただ、その娘に手を出すのだけは止めていただきたい。」
「芹沢さん、失礼します。」
声がかかると同時に障子が開いた。
はっとして入口に目をやると、そこには・・・
「土方さん!」
物凄く怖い顔をした土方さんがいた。
「土方君。副長とは言え返事も待たずに局長の部屋に入るもんじゃねぇなぁ。」
先ほどより少し低い声で芹沢さんが言った。
「御無礼は承知の上です。ですが、筆頭局長ともあろう方が女中にまで手を出すのはいかがなものかと。」
土方さんも負けずに芹沢さんを睨み付けたまま言った。
「筆頭局長であるわしのやることに文句があるのか?」
芹沢さんは愛用の鉄扇で肩を叩きながら土方さんに凄む。
「文句などととんでもない。ただ、その娘に手を出すのだけは止めていただきたい。」