きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜
「ガトーショコラとベリータルトとチーズケーキとミルフィーユ。アイスミルクティで。」


なんと馨はケーキを4つも頼んだ。



「「馨、頼みすぎや・・・」」


私と涼は思わずつっこんだ。


「え〜。だって食べたいんねんもん。」


馨が頬を膨らましながら答える。



「ほんま馨は甘いもん好きやなぁ。・・・・・・前世(むかし)から・・・・・」


最後の方はぼそっとしか聞こえなかった。


「えっ?」


思わず私は聞き返してしまった。



「ううん。何でもないよ。」


「そう・・・」


涼に笑顔で言われて、私はそう答えるしかなかった。

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