きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜

「ん・・・好きと言うか・・・内緒や。」



涼が悪戯っぽく言う。



「え〜！内緒て(笑)」


楽しく話をしているうちに京都に着いた。


私たちはバスに乗らず、四条通りを歩いて四条大宮まで向かう事にした。


歩ける距離だし、高校生はお金が無いんです(泣)


四条通りを歩いていると何だか不思議な感じがする・・・


何だろう・・・
私は京都に来たのは初めてなはず。


でも、何故か道が分かる・・・


何だか怖い・・・


「まずは光縁寺、行こうか。」


馨が提案した。


「せやね。お墓参りもしたいし・・・」


「お墓参り？」


新撰組に対して、全く知識のない私は涼に聞いた。


馨と涼は光縁寺に向かいながら、光縁寺には新撰組総長であった山南敬助さんを始めとする切腹により亡くなった隊士などの合同のお墓がある事を教えてくれた。