きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜
〜総司side〜




私は稽古が終わり自室に戻ろうと歩いていると、ぼ〜っと縁側に座り込んでいるお華さんを見つけた。


「お華さん。」


私は思わず声をかけた。


「総司・・・」


お華さんが私に気付いてこちらを向いた。


「元気がないですね。何かあったんですか?」


そう。


いつも明るく笑っているお華さんの元気がなかった。

「無理しなくていいですよ。私でよければ話ぐらい聞きますよ?」


私はお華さんの横に腰かけながら言った。




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