きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜
山南敬助・・・

私はこの人を知ってる・・・

どうして?



「・・・や、・・・さや、沙夜!」


馨の声に私ははっとした。


「もう!何、ぼけ〜っとしてるん。ここや。着いたで」


どうやら考え込んでいるうちに光縁寺に着いてしまったようだ。



「さ、中入ろか。」


促した涼の後に続いて、馨と私も中に入った。


中に入ると本堂があってお墓はその裏にあるらしい。


私たちは本堂の裏にまわってお墓に向かう。


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