きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜
弐)壬生浪士組

*文久3年3月

「なぁ、トシ。我々も晴れて会津藩お預かりとなった。そろそろ女中を雇おうと思うのだが・・・」



会津藩お預かり・壬生浪士組の局長の1人である近藤勇は目の前で煙管をふかす男に相談を持ちかける。



「んあ?そうだなぁ・・・確かに屯所は男所帯だし、世話してくれる女中は必要かもしれねぇな。」


同じく壬生浪士組・副長である土方歳三は続けた。



「まぁ、局長はかっちゃんなんだ。かっちゃんが決めちまいな。」



「うむ、そうか。では、明日にでも探してみるとするか。」



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