きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜
「僕は藤堂平助。僕も副長助勤でお華ちゃんとは年が近いんだよ。平助って呼んでね。」



人懐こい笑顔で陽気に挨拶してくれたのは藤堂さん。


「・・・斎藤一だ・・・」


ぼそっと聞こえるか聞こえないかぐらいの声で言うのは斎藤さん。



「ったく。一は相変わらずだな。俺は原田左之助。俺も副長助勤だ。・・・それにしてもお華・・・おめぇさん、胸無ぇな・・・」



「んな/////」



と、ものすごく失礼で変態な事を言うのは原田さん。


「こら、左之。華さんに失礼じゃないか。失礼したね。わしは井上源三郎。まぁ、近藤先生より年上だし父親とでも思ってくれ。」



本当にお父さんみたいなのは井上さん。



皆、優しそうな人ばかりだな。


・・・1人を除いて。


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