きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜
「ちょっと待って下さい、近藤さん。さすがに男の人と同じ部屋と言うのは・・・」


私は慌てて近藤さんに言った。


「すまんな、華くん。今は空きが無くてなぁ・・・」

本当に申し訳無さそうに近藤さんが頭を下げる。


そこに恐怖の声が聞こえた。

「あ〜、うるせぇなぁ。空きが無ぇもんは無ぇんだよ。お前は今日から俺の部屋だ。安心しな。誰もお前みてぇなガキ、襲いやぁしねぇよ。」


土方さんだ。



「トシ・・・」


「近藤さん!土方さんの部屋だけは嫌です!」


私は思わず、近藤さんに叫んだ。


だって無理だよ・・・


こんな怖い土方さんと同じ部屋だなんて!


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