きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜
「おう。こき使ってやるぜ。」


にやっと笑いながら土方さんは言った。


いやいや。
私の仕事は女中ですから〜!


「よし!華くんの部屋も決まったところで、今夜は華くんの歓迎会だ。」


近藤さんが笑顔で皆に言う。


「えっ。近藤さん、歓迎会だなんて申し訳ないです。」


私は申し訳無くて、慌てて近藤さんに歓迎会なんかしなくていいと言った。



「近藤さんはただ飲みたいだけだ。おめぇが気にすることじゃねぇ」


< 34 / 187 >

この作品をシェア

pagetop