きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜
始業のチャイムが鳴り、先生が教室に入ってからHRが始まる。



「起立〜、礼!」


LHRが始まっても私はぼんやりと窓の外を見ながら考え込む・・・



そういえばあの夢、京都の大学に合格した日から見るようになった・・・


京都と何か関係ある?


でも、あの声を私は知ってる・・・


とても懐かしくて愛しい声・・・


でも、顔が分からない・・・


いつももやがかかったように顔どころか全体が暗い影のようなシルエットだけ・・・



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