きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜
「てゆうか何で僕まで。」


何故か平助くんと原田さんまで一緒に走ってる。


「そうだぜ、副長。俺と平助は屯所で留守番してたじゃねぇか。」


原田さんも走りながら抗議する。


バンッ


「うるせぇ。連帯責任だ。つべこべ言わず走りやがれ。」


土方さんが言ったその時・・・


「そうですよ、皆さん。ほら、頑張って。」


皆と一緒に走るはずなのに、何故かそこには団子を食べている総司がいた。


「おい・・・総司・・・」


「何ですか?土方さん。」


なおも団子を食べながら総司は言う。


「『何ですか?』じゃねぇ。おめぇも走るんだよ!」


土方さんがキレた。


「え〜。私、体力無いんでイヤですよぅ。」


ぷくっと頬を膨らましながら総司は言った。


「おめぇも走れ!」


「そんなこと言っていいんですか?豊玉さん?」


総司が黒い笑顔をして言った。



< 96 / 187 >

この作品をシェア

pagetop