会長×会長☆俺、副会長。
俺は気付けばあっちの話に集中していた。

「先輩」

周りの声が聞こえないほどに。

「先輩!持ってきました!大田先輩!」

「あっ、ごめん」

「ストップウォッチ、5台ですよね」

「ありがとう、後は」

「ホワイトボードとペンだけっすよ!」

「じゃぁこれは俺が行ってくる」

意外と準備は早く終わっていた。


戻ってくるとプリントも
何とか書きあげていたようだ。

よくこれだけ書いたな、と
俺は感心するしかない。

「天野達もすげえな、これ」

「マジ?ありがと」

「何枚書いたんだ」

「ウチが4枚、さくらちゃんが3枚」

「お疲れ」

「大田たちもね」


意外と作業って進むもんだな。
終わっていないのは会長の話だけだ。
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