会長×会長☆俺、副会長。
「お前のやり方じゃ、
 みんなが納得しない。
 いくら勉強ができてもな!」

「今の会長は私です。
 もう今日限りで帰ってください」

「お前のためを思って言ってんだろ?」

「それは私のためになってない」

ふと元会長は時計を睨みこっちを見る。

「見ろよ、4人であの作業終わらせてんぞ?
 まだ6時前だ」

言葉を詰まらせる小川会長。

「俺の勝ちだ」


6時のチャイムが鳴る。
完全下校の時間だ。


「みんな、お疲れ」

会長の声には力がなかった。

「すげえな、あの人」

「大田もあいつの味方なの?」

「違えよ」

「ならいいけど」


これ以上何も言う人はいなかった。
もしかしたらあの男、斎藤涼太は
凄い奴なのではないかと
5人全員が思っていたからだ。

会長が納得していないだけで。
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