会長×会長☆俺、副会長。
次の日も伝説の生徒会長は
生徒会室に姿を現す。

「今日部活がある奴、いるか?」

バスケ部は今日もある。
もうすぐ最後の試合だ。

確か倉崎の吹奏楽部も
毎日活動があったはずだ。

「2人か…
 よし、2人とも行ってこい」

「良いんですか?」

「昨日ある程度やったから良いだろ、
 な、小川美晴」

「会長は私です、決定権は…」

「みんな部活に行きたいんじゃねぇか?」

つくづく思う。
この元会長は天才じゃないか。
小川会長を黙らせられる点からして。

初めて会ったその日に
あれだけの弱みを握り使いこなすのは
俺には到底できない。

「じゃぁ、行ってきます」

「久しぶりに頑張ってこいよ!」

“久しぶりに”を強調したのは
気のせいではなさそうだ。
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