会長×会長☆俺、副会長。
本当に久しぶりの部活だった。
少し罪悪感も感じたが
たまにはありだと思う。

俺の腕は大分落ちていた。
最後の試合にも恐らく出れないだろう。


「お疲れ、大木」

「会長もな」

「あいつ、訳分かんない」

「まあ、そのうちいなくなるだろ」

「そうだと良いけど」

「早く会長の座、奪い返せよ」

会長は俺を一瞥し睨みつけ
「奪われた訳じゃないんだけど?」
と低い声で凄む。

「分かった分かった」


「あっ、お疲れ、さくらちゃん」

「先輩もお疲れ様でした」

「どうだった?部活は」

「家であまり練習していなかったせいか
 あまりついていけなくて」

「そっか」

これからたまには部活に出なきゃね、と
会長らしからぬ一言。

今日何かあったんだろう、きっと。

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