会長×会長☆俺、副会長。
「また明日」

「お疲れ様でしたー!」

今日も帰途につく。
結局生徒会室に寄ったから
帰りのメンバーはいつもと同じだ。


実を言うと倉崎の家から会長の家までの
数十メートルだけ、
俺と会長は2人になる訳だが。

「どうしよ、大田。
 あいつ帰ってくんないかな」

「レクが終われば勝手にいなくなるだろ」

その数十メートルが毎日恒例の
完璧生徒会長の本音を聞く時間だ。
今日のような不満的なことは
普段は滅多に言わないのだが。

基本
「仕事が終わらない」
「大田しっかりやってよ」
のようなことな訳で。

俺ってもしかして、もしかすると
会長に信頼されてる?と
嬉しい勘違いができる時間でもある。

まあ、要するにだ。
緑中男子にとってはありきたりだが
俺は会長に恋をしているらしい。
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