会長×会長☆俺、副会長。
顔を真っ赤にする会長。
勝ち誇ったような元会長。

俺たち残された3人が出来ることは
立っていることしかない。

どれぐらい時間がたっただろうか。
とても長く感じられた。

「こんなことしてたら
 作業進まないよ、会長」

天野の一言。

「そうだよね、ごめん。
 始めよっか」

―俺は何も出来なかった。

いつもより会話の少ない生徒会室。
黙々と今日やるべき作業を進める。

小川会長は、大丈夫だろうか。

俺が心配することではないかもしれないが
いつもより格段に口数の少ない彼女は
見ているだけでも不安になるもので。

しかも…しかもそれが、
自分の一言によるものなら尚更。
ただ、情けなかった。
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