会長×会長☆俺、副会長。
「会長、どうしたらいい」

「任せる」

“勝手にしたら?”と
冷たい目が何も言わずに語っていた。

元会長は黙って窓際に立っている。
腹立たしかった。
もちろん小川会長の機嫌を損ねたのは俺だ。
それでも腹が立つ。


無言に近い生徒会室に流れる時間は
いつもより遅かったらしい。
しかし作業を終わらせる時間は
遅くてもしっかりやってくる訳で。

「今日は終わり、お疲れ様」

いつもの決まり文句も
普段より温度の低い声だ。

帰りも会話が弾む筈などない。

会長と2人の帰り道も
今日だけはとても居づらかった。

欲を言うなら
それが今日だけであって欲しい。
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