友情と恋。
朝の学活が終わってから、健滋に話しかけられた。

「舞~、メアドとバンゴーこーかんしよ?」
「いいよ~。」


そう言われてアドレスと携帯番号を交換しあった。


「じゃ、放課後電話すっから。」



え!?ええええええぇぇぇ!?


メールじゃなくて電話!?
あえての!?

「う、うん。」


そんなことを考えていたら、萌がやってきた。

「舞ーー、健滋くんと付き合ってるの!?めっちゃいい感じじゃん!」
「えええ!?つ、つ、付き合ってなんかないよ~!!」


周りからそんなふうに思われてんの!?あ~あ・・・。


「アタシもゆうとメアド交換したの~。」
「あれ?もう好きのポジションにいるの?ゆうくんと。」
「うん!!もう好きにいっちゃったよ~。」



そっか~。出会ってからまだ1日しかたってないのに・・・。

でもそう考えてみると、アタシも健滋と1日でこんなに仲良くなったし・・・。
普通だったら、このまま2人とも恋に落ちるんだよね。
でも今のアタシにそういう思いは全くない。健滋はどうなんだろ。
気になるな。





----でも・・・。







もし健滋にアタシの過去がばれたら、どういう反応するだろう・・・。



もう友達には戻れないのかな。






アタシはまだ人生で1回も異性を好きになるっていう気持ちを味わったことがない。






だからもし、健滋のことを好きになったとしても、自分では気づかないだろう。
















もしかしたら、今も好きだったりする・・・?





いやいや、そんなわけない。



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