イジワルな俺様の秘密ライフ
部屋は家具備え付けで、ベッド、机、たんすなどの最低限のものが設置されていた。
私の荷物である段ボールが積み重ねられ、収納されるのを待っていた。
箱を開け、荷物をそれぞれの場所へと置いていく。
一段落した頃、トントンとドアをノックする音がした。
「はーい」
管理人さんかな?なんて思いながらドアを開けると、予想もしなかった王子様が立っていた。
「な、なんでしょう……?」
愛想笑いを浮かべた私に、王子様は王子様らしからぬジロリとした視線を私に向けた。
「飯」
「飯……?あ、夕飯!」
ぽん、と手を叩くと、その仕草を一瞥した王子様がとんでもないことを口にした。
「……の前に、お前を食いにきた」