イジワルな俺様の秘密ライフ
「てめッ、ガキかよ!?」
「だ、だって、恥ずかし……」
「は? じゃ言葉は?
言葉もこんな子どもだましだったら容赦しねぇ」
「怖!! な、なんかキャラ変わってない?」
「いーから、言葉言ってみろよ」
「す、好……ってダメ!
やっぱ恥ずかしい!!」
「おま──」
「いーでしょ!! もうわかったでしょ!!」
ふいっと顔をそむけた私に、はああああと聞こえよがしに溜め息をつく海翔。
そして、まぁいいかというぼやきの後に降臨するは、背筋も冷える悪魔の微笑み。
「ま、俺様が直々に、追々教え込んでやるよ」
な、なにを??
聞くより先に、
「それまでコレで勘弁してやる」
と、優しいキスが降ってくる。
「かいと……」
愛しさが込み上げて名前を呟けば、
抱き締める力が強くなる。
とくとくとした心臓の音が心地よくて、安心する。
幸せに胸が一杯になった。