イジワルな俺様の秘密ライフ
「たかがゲームだろうが」
「……うぅ」
そう、あのあとひょんな流れからゲームをすることになり、頭脳ゲームのようなものをやったのだが。
たかがゲームと言うけれど、私が持ってるゲームで初心者の海翔に、
連戦連敗を喫したなんて、
やっぱり自分が許せない……!
というか海翔ムカつく。
顔も良くて頭も良いことが実証されたのも何だか面白くない。
だけど性格が歪んでいるらしいことはよくわかった。
「ふんっ、聞こえないんだから!」
ぷいとそむけた私の顔には目もくれず、海翔は言った。
「それより気を付けろよ、アヤ。
一応俺も気を付けはするけれど、昼休みくらいしかそっちの教室には行けないからな」
「ほえ?何かあったっけ?」
きれいさっぱり忘れきっていた私は、海翔に向かって首を傾げる。
海翔は意味深に「学校に行けばわかる」とイジワルそうに口角を上げただけで、何も教えてはくれなかった。