イジワルな俺様の秘密ライフ


「だ、だいたいねぇ!なんでそんなに学校のときと態度が違うの!?」


「演技」


「そ、そうでしょうとも。
だからなんで演技してんのかって訊いてんの!!」


ぎゃんぎゃんと喚く私をニヤニヤと見つめる王子様、もとい海翔様。


「それより、試食のあとはマジ食いだよな」


……は?


突然変わった話題に呆けた私の顔を見下ろしながら、悪魔のような艶かしい笑みを浮かべる。


「試食、旨かった」



……え?



だから、とゆっくりと私に近付く。


「お前、気に入った。
イケナイコト、教えてやる」

「い、いりません!!」

私が精一杯拒否した腕を、いとも容易くすりぬけて、

悪魔の笑みを浮かべ、私の耳元で囁く。


「どっちがいい?」

「……は?」


「キス攻めと言葉攻め。
特別に選ばせてやる」


「ど、どっちもいやぁぁあ!!」


< 18 / 290 >

この作品をシェア

pagetop