イジワルな俺様の秘密ライフ


しかも何よ、『旨かった』って!

耳たぶ?

耳たぶなの??


……私、何か味がするんだろうか。



思わず自分の手を噛んでみた。



「お前、何やってんだ……?」



叫んだかと思ったら突然自分の手を噛んだ私を、あきれるように海翔様は見ていた。



「旨かったっていうから……」


そう言ったとたん、タイミングがいいのか悪いのか、私のお腹がグウとなった。


「……色気ねぇな…」



「う、うっさい!!」



「まさかお前、もしかして本気で自分を……」


「んなわけないでしょー!!」



私の雄叫びに、あははと笑った海翔様は「飯行こうか」と私に微笑んだ。



あ、天使スマイル。



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