イジワルな俺様の秘密ライフ


とりあえず聞くだけ聞いてやろうじゃないのと、

腕組みしてふんぞり反る。



さぁどんな風に告白してくれるのかしらね?


勿論さぞかしキメてくれると期待していいんでしょうね?


さぞや甘酸っぱい青春を味わせてくれるんでしょうね?


あれだけ私をコケにするような発言をした方々ですもんね?



半ば好奇心、半ば期待、多大なる苛つきを胸に、

私は今か今かとその時を待つ。



男子生徒は深呼吸をしたのち、エイヤッとばかりに目をつむり、

大きく息を吐くようにして、深い溜め息をついた。



私の苛つきゲージがピコンッと増しました。



「えーっと。すきですつきあってください」

帰れ貴様ーーっ!!



なんじゃそのなげやりな告白は!!



ごめんなさいすら言う気が起きない。


鏡みてから言えという言葉すら、こんな告白の返しには長すぎる。


< 203 / 290 >

この作品をシェア

pagetop