イジワルな俺様の秘密ライフ
私はハッキリと大声で言ってやった。
「断る!!」
私の剣幕に一瞬ぽかんとしたのち、男子生徒の眉がキュッとひそめられて、たっぷり1分ほど時間が経った。
「…………はあ!?」
信じられないという顔で私を見るけど、
どうして承諾すると思ったのか、小一時間ほど問い詰めたいくらいだ。
そんなの時間の無駄だからやらないけど。
何か文句を言いたそうだったけど、
次がつかえているというのを思い出したようで、結局は何も言わずに保健室を出ていった。
入れ替わりに入ってきたのは、校則違反の金髪チャラ男。
髪を弄りながら入ってきて、それと同時に告白タイムに突入した。
「えーっと、チナツ? チハル?
あれ、チヅル……?
まあいいや、俺と付き合っ──」
「却下」
誰だよ、チナツ・チハル・チヅルって!
一文字も合ってないでしょーが!!
「え~いいじゃん、……チエミ?
あ、わかったチアキだ?」
「出てけ」