イジワルな俺様の秘密ライフ
どんでん返しのその前に

裏の裏はオモテでしょうか



ぐったりとしながら、ようやく迎えた放課後。



先生の声が終了を告げたと同時に、

私は教室から走り出て、寮へ向かって一直線。



このために教科書などは全て、授業終了前にカバンへとつめ、準備万端にしていたのだ。



途中、告白をしようと待ち構えてたらしい男子生徒とすれ違うも、

その数は恐れるに足らず!



授業終了が遅い先生はいるが、早い先生はそうそういないから、

男子生徒たちの数は少なかった。



まぁそれを見越してたわけだけどね!



寮へ着き、自室へと入ったら、ナツと大地に速攻でメール発信をする。



無事寮に到着したというメール。



『送信しました』という文字を確認し、私はケータイを机に置いた。



「つっかれたぁ……」



ぼふんっとベッドへダイブ。



ふかふかのお布団は気持ちよくて、

疲れた体は、上下のまぶたを仲良くさせたがっている。



ちょっとだけ、目をつむってみた。



夕飯を作らなきゃなんだけど、

ちょっとだけ……


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