イジワルな俺様の秘密ライフ
えへへと笑う私に、海翔様はまた溜め息をつく。
「どっからだ?」
「え?」
「どっからついて来れなかった?」
「え、えーと……男しかいなかった?」
「おま……! 最初からじゃねーか!」
「だ、だって~っ!
早いんだもんっ!! もっとゆっくり喋ってよねっ!!」
がうがうと口をとがらせると、
「仕方ねぇな……」
と言いながらも、私が理解しやすいように、わかるまで何度もかみ砕いて話してくれた。
私はようやく、この寮には私しか住んでいなくて、だから管理人もいないのだと知った。
食事は自分で作らなければならないし、部屋はもちろん、寮内の掃除も出来る限りやらなければならないらしい。
それを聞いて、ちょっとだけめまいがした。