イジワルな俺様の秘密ライフ


ぼ、と顔が赤くなったのが自分でもわかる。



火を吹きそうどころか、マグマそのものになってる。



「やっぱ面白れー」



そんな私を見て、可笑しそうに、心底楽しそうに笑う海翔様。



悔しいけど、格好いい。



顔がいいのもあるけど、こういう表情は素直な感情を出しているように見えて、

それがなんだかドキドキする。



私のことを笑ってるのにはムカつくけど。



私はムスッとした顔のまま、すっかり冷めきった天ぷらをお皿にのせた。



――――――――…


「ごちそうさまでした」


食事も終わり、後片付け。



「上手いな」と言って全部食べてくれた海翔様に少し気を良くした私は、鼻歌まじりに片付けをして、

それを待っていたらしい海翔様に連れられ、寮内を案内してもらった。



一階は階段脇にちょっとした談話スペースのようなものがあり、その奥が浴室とトイレだという。



二階からいちいちトイレに降りなきゃいけないのは面倒くさいと思ったけど、その時はそれ以上考えてなかった。



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