イジワルな俺様の秘密ライフ


涙が落ちるたびに、海翔の胸が受け止めてくれる。



そのたびに、私はどれだけ成長しているだろう。



海翔に気付かされながら、自分の気持ちと向き合えるようになって、

ほんの少しだけど、以前の私よりも良くなってるような、そんな気がする。



これが成長というのなら、確実に海翔のおかげだ。



私を『極上のオンナ』にするというのは、あながち出任せじゃなかったのかもしれない。

なんて、言い過ぎだろうか。



でもそれだけいつの間にか、私の中で海翔は大きな割合を占めていたのだった。



< 254 / 290 >

この作品をシェア

pagetop