イジワルな俺様の秘密ライフ
ショウタイムはお早目に
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会長との和解(?)により、その瞬間から、男子生徒たちからのむやみやたらな告白はなくなった。
さらに会長が『手出しするなかれ』的御触れ(?)を出してくれたらしく、
海翔と私の恋を阻むものは何もなくなったかに見えた。
まぁその御触れ自体は大変喜ばしいことである。
ただ一点を除けば。
「アヤ様ー!」
「うげっっ」
「『うげっ!』だなんて!! いけませんわ、そのようなお言葉をお使いになっては」
いや、言いたくもなるってもんです……
あの魔女っ子さんは、あのあと姫香さんと名乗り、
海翔のクラスメイト兼お世話係だと教えられた。
海翔と年の同じ、いわゆるメイドさんを、
海翔のご両親が、息子を心配した挙げ句、学園にまで入れてしまったというわけだ。
親衛隊という名前だったのも、文字通り海翔を守るため。
ファンクラブ的な様相だったのは、
姫香さんが海翔に憧れを抱いていたということや、
守ることをおおっぴらにしても行動しやすくなるからということ、
何より両親の意向だという……
海翔がちょっとゲンナリして見えたのは気のせいじゃないと思う。