イジワルな俺様の秘密ライフ
「なかなか片付いてるな。たいしたもんだ」
感心したように言った海翔様に、少しだけ機嫌を良くした私。
あれ?デジャヴ??
海翔様は私をベッドへとおろし、自分もへりへと座った。
「あり……がと……です」
お礼を言った私に、
「どういたしまして」
と天使の笑み。
……反則だ、それ。
恥ずかしくなって視線をそらした私に、クスッという笑い声が聞こえた。
チラリと盗み見ると、真剣な顔つきになっていてドキッとする。
「な、なに?」
見つめる視線に耐えきれず、私はあえぐように息と言葉を吐き出した。
「怖かったのか……?」
囁くようにそう言って、手を伸ばした先は私の頬。
指で髪を絡めながら、頬を撫でる。
そこにある熱は、彼の手のひらなのか私の頬なのか。
その熱があまりに熱くて、私は素直に頷いていた。
「呼べ」
何を、と思うよりも早く、
両の手で私は抱き寄せられて、
私よりほんの少しだけ早い、とくとくとした鼓動と
「いつでも俺を呼べ」
という言葉を聞いた。