イジワルな俺様の秘密ライフ


そしてコーヒーを飲み終え、息をつく間もなく立ち上がった海翔様。



ついに皿洗いの時間がやってきた……



ドキドキして海翔様の後ろをついていくと、

会計の係の人と一言二言会話して、サインして出て行くのが見えた。



なんだなんだ?

海翔様も皿洗い??



そのわりにはバックヤードへ行く素振りもなく、私の手を引き真っ直ぐ向かうはエレベーター。



まさか、地下労働……?



あのサインは奴隷宣言……!?



競売にかけられる海翔様と自分を想像して、

さっきのが最後の晩餐だったなんて、

もっと味わって食べるんだったと唇を噛み締めている間に、

エレベーターは上の階を目指していた。



はて?

上の仕事って??



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