イジワルな俺様の秘密ライフ


ガチガチに固まった私の体を、

いとも簡単に抱きかかえて、

必死で暴れるのも軽くいなされて、

震える体をベッドへと押し付けられた。



「俺、うまいよ?」



ど、どういう意味デスカ……



じゃなくて!!



「や、やだ……」



涙で潤んだ瞳に、海翔様の顔がぼやけて映る。



「やめて……」



溢れる涙に、一瞬海翔様の動きが止まった。



必死でイヤイヤと首を振る私に、海翔様はゆっくりと押さえつけていたチカラを弱めていく。



そして起き上がることさえ出来なくて、その場に固まったままの私を、

ゴロンとうつ伏せにした。



「あっ……んっ……」



海翔様の手が伸びて、思わず洩れてしまう声。



「だから言ったろ、俺、うまいって……」



本当にうまい……

マッサージ。



遊園地で疲れた体にこれは効く。



って違ぁぁあう!!



「わ、わざと……?」



あの言い方、絶対わざとでしょっっ



くくく、と笑う声が余裕綽々で、

ムカつく。



< 59 / 290 >

この作品をシェア

pagetop