イジワルな俺様の秘密ライフ
でもマッサージが気持ちいいのは事実。
ほどよく疲れた体に、満たされたお腹。
これはもう、眠れと言わんばかりの心地よさ。
とはいえ、いつ狼に変貌するかわからない王子様がいるとなったら寝るわけにはいかない。
寝るわけには……
寝……
――――――――…
気がついたら朝だった。
むくっと起き上がった体に違和感。
ふと落とした目線に、私は一気に目が覚めた。
はだけてマス。
めっちゃはだけてマスー!!
前開きだった私のブラウスのボタンは全て開けられ、
キャミソールが丸見え。
思わず布団を捲って、下も確認したけどこっちは違和感なし。
と、とりあえずセーフ?
布団を動かしたからか、隣の膨らみがもぞもぞと動いた。
か、海翔様……
「おはよう」
「オ、オハヨー」
昨日に引き続き、同じ行動にめまいがした。
「いい眺め」
バッと前を隠し、背を向けてボタンをかける私に、海翔様は後ろから手を伸ばして私を倒した。