イジワルな俺様の秘密ライフ
ゴチソウサマが聴こえない
「キモチ良かった?」
マッサージのことだと思われる。
のに。
なんでそんなに言い方エロいの?
アダルトな言い方に、私の心臓は朝から全力疾走している。
だけど気持ち良かったのは事実だから、
きちんとお礼を言わなきゃと思ったのに。
「気絶するくらい良かった?」
ご、誤解されるような言い方しないでー!!
真っ赤になってあわあわしている私に、海翔様は少し顔を翳らせる。
「ちょっと足りなかったか」
……は?
「コレ」
指差したのは、かけ途中のボタン……服の中??
かすかに視界に入るソレ。
「キキキキキ」
「猿?」
キスマークッッ!!
「な、なん、なん、で……」
「俺のモンてしるし」
はい??
あまりの展開っぷりに、頭が全然ついていかない。
「い、いつから……?」
いつからそんな話になってたコレ。
「気にいったって、言ったろ」
にっこり微笑むは、悪魔のそれ。
「俺ほどの物件、そうそうねーぞ」