イジワルな俺様の秘密ライフ
そしてたんまり時間がかかって届いた海翔様の言葉に、一気に思考が戻ってきた。
やばい?
この顔が??
ぴた、と手を顔に当て、ぺたぺたとあちこち触ってみる。
造形だろうか……
確かに美人ではないけれど、やばいと言われるほどだったのかとショックを受ける。
がーん、がーん、と頭の中で大きな鐘が鳴り響く。
背を向けて、耳まで赤くした海翔様が視界に入り、さらに落ち込む。
笑いたいのを必死に我慢しているんだ、きっと……
しょんぼりとした私に、やっと落ち着いたらしい海翔様がこちらを振り返った。
「うわ、なんでお前暗いんだ?」
……ほっといて。
こんな傷心気味でも、お腹はすくらしい。
グォォォォオという獣じみた音に、私の頬に一気に血流が集まった。
納得した様子の海翔様は、すぐさま私にルームサービスのメニューを手渡した。
空腹で機嫌が悪くなったと思ったらしい。
誤解なのだけれど、空腹なのは事実なので、そのメニューを受け取って料理を物色することにした。