イジワルな俺様の秘密ライフ
翻弄されるスクールライフ
レトロなお呼び出しは穏便に
――――――――…
翌朝の目覚めは、久しぶりにまともだった。
私しか寝ていない布団の中で伸びをして、枕元の目覚まし時計に目をやる。
ガバッと起き上がった私は、目覚まし時計を持ち上げて時間を再確認。
「ち、遅刻だーーっ!!」
デジタル電波時計はまさかの11:46。
遅刻どころか半日終わってる。
一瞬サボろうかなんて考えが頭をよぎったけど、
もしここでサボったら、サボり癖がつきそうだから、
絶対に学校に行かなきゃと思った。
出来る限り素早く身支度を整え、カバン携えていざ学校へ。
急いでいたから、ケータイすらみる暇もなくて、学園がどんな状態になっているかなんて、
考えもしなかった。
ダッシュで学校に向かうと、四時間目が終わったチャイムと同時に到着。
こっそりと教室の中を窺うと、ナツと目があった。
先生はいないみたい。
私が自分の席に向かう前に、ナツが私に向かって近付いてきた。
「連絡したのに返事ないし、心配したよ~」
心底心配していたらしいナツに、私は申し訳なく思いながらもちょっとくすぐったく感じてた。