~近距離恋愛~
「ありがとう。
帰ったら全部読むよ。
……えっと、
大事にする。
けどね、」


「その先は言うな。
わかってる」

険しい目つきだった。



「美夏が俺のこと、
男として見てないのは
よくわかった。
でもそれは、
恋愛対象として
考えたことがない、
ってことだろ?
まだ、
俺にチャンスはある。
やっとスタートラインに
立てたってトコだ」


一気に言い切ると、
圭祐はいたずらっぽく
にこっと笑う。





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