~近距離恋愛~
夏が終わり、
秋も深まってきた頃。


門の外には
圭祐の姿がある。












「そろそろ返事がほしい。
……俺と付き合ってくれ」


素直に「うん」とは
言いたくなかった。


「この泥棒めっ」

「誘拐犯じゃ
なかったっけ?」




ううん、泥棒だよ。

だって……。







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